今回は、エクセルの基本的な関数と数式について詳しく説明していきます。足し算や引き算といった基礎から、SUMやAVERAGEなどの便利な関数、絶対参照と相対参照の違いまで、しっかりカバーします。この記事を読めば、エクセルの基本をバッチリ理解できるはずです。
基本的な四則演算:足し算・引き算・掛け算・割り算
足し算(加算)
エクセルでの足し算はとても簡単です。例えば、セルA1とB1の値を足したい場合は、以下のように数式を入力します。
=A1 + B1
実際にやってみましょう:
- セルA1に「10」と入力します。
- セルB1に「20」と入力します。
- セルC1に「=A1 + B1」と入力します。
これで、セルC1に「30」と表示されるはずです。
引き算(減算)
引き算も同様に簡単です。セルA1からB1を引く場合は以下のように入力します。
=A1 - B1
例:
- セルA1に「30」と入力します。
- セルB1に「10」と入力します。
- セルC1に「=A1 – B1」と入力します。
セルC1に「20」と表示されます。
掛け算(乗算)
掛け算の場合は「*(アスタリスク)」を使います。セルA1とB1の値を掛ける場合は以下のようにします。
=A1 * B1
例:
- セルA1に「5」と入力します。
- セルB1に「4」と入力します。
- セルC1に「=A1 * B1」と入力します。
セルC1に「20」と表示されます。
割り算(除算)
割り算は「/(スラッシュ)」を使います。セルA1をB1で割る場合は以下のようにします。
=A1 / B1
例:
- セルA1に「20」と入力します。
- セルB1に「4」と入力します。
- セルC1に「=A1 / B1」と入力します。
セルC1に「5」と表示されます。
SUM関数の使い方
SUM関数は、指定した範囲の数値をすべて合計するのに便利です。
=SUM(範囲)
例:
- セルA1に「10」、A2に「20」、A3に「30」と入力します。
- セルA4に「=SUM(A1:A3)」と入力します。
セルA4に「60」と表示されます。
AVERAGE関数の使い方
AVERAGE関数は、指定した範囲の数値の平均を求めます。
=AVERAGE(範囲)
例:
- セルA1に「10」、A2に「20」、A3に「30」と入力します。
- セルA4に「=AVERAGE(A1:A3)」と入力します。
セルA4に「20」と表示されます。
MIN関数の使い方
MIN関数は、指定した範囲の中で最小の数値を返します。
=MIN(範囲)
例:
- セルA1に「10」、A2に「20」、A3に「30」と入力します。
- セルA4に「=MIN(A1:A3)」と入力します。
セルA4に「10」と表示されます。
MAX関数の使い方
MAX関数は、指定した範囲の中で最大の数値を返します。
=MAX(範囲)
例:
- セルA1に「10」、A2に「20」、A3に「30」と入力します。
- セルA4に「=MAX(A1:A3)」と入力します。
セルA4に「30」と表示されます。
絶対参照と相対参照の違い
エクセルでは、セル参照の方法に「絶対参照」と「相対参照」の2種類があります。これらを理解することは、数式を正しくコピーするために重要です。
相対参照
相対参照は、数式をコピーしたときに参照するセルの位置が自動的に更新されます。例えば、セルA1に「=B1 + C1」と入力し、それをA2にコピーすると、A2の数式は「=B2 + C2」になります。
絶対参照
絶対参照は、参照するセルの位置を固定します。セル参照の前に「$」を付けることで絶対参照になります。例えば、セルA1に「=$B$1 + C1」と入力し、それをA2にコピーすると、A2の数式は「=$B$1 + C2」になります。$B$1の部分は固定され、変わりません。
混合参照
絶対参照と相対参照を組み合わせた「混合参照」もあります。行または列の一方だけを固定する場合に使います。例えば、「=$B1 + C$1」は、行は固定されず、列だけ固定されます。
まとめ
いかがでしたか?エクセルの基本的な関数と数式について詳しく解説しました。これらの知識を使って、エクセルでの作業をもっと効率的に進めましょう。